箔押しのデータを作る際に、必ず登場する「箔押しサイズ」「版サイズ」という言葉があります。
箔押しサイズの正しい測り方
◆計算方法◆
100mm×100mmの箔を押す場合の面積
100mm=10cm …一辺の長さ
10cm×10cm=100c㎡ …箔押しサイズ
ご注意
※ネット等の入稿ガイドでは、幅や高さは「mm」、箔押しサイズは「c㎡」ので表されることが多いので、注意する必要があります。
斜めになっているデザインでは、文字や図形のサイズを測るのではなく、縦横のサイズを測ってください。
箔サイズの実際の正しい測り方
1枚の用紙に2つの絵柄を箔押しするときには箔サイスの計算方法には注意が必要です。
実際の1つの絵柄が3cm×5cmとすると。。。
間違った計算方法は下記になります。
(3cm×5cm)+(3cm×5cm)=30㎠
このような場合は
12cm×15cm=180㎠
が正しいサイズとなります。
箔押し版
箔押しには「版」が不可欠です。
素材的には用途に応じて、銅や真鍮、マグネシウム、亜鉛、ラバー等、数種類の素材の版が存在します。
また、版の表面加工により、質感の違う様々な仕上がりを表現することができます。
銅版・真鍮版
金属ならではのシャープなエッジの仕上がりが特徴です。
マグネシウム版に比べ強度、耐久性に優れている為、大ロットの作業や対硬質素材への作業に適してます。
卓上カレンダーの名入れ、パッケージ、クリアファイルやカードをはじめいろいろなものへの箔押しや型押しの版、凸版印刷用の版としてご利用いただけます。エンボス版・デボス版としてご利用も可能です。
マグネシウム版(凸版)
材質は軽いが酸化しやすい材質のため管理に注意が必要です。
卓上カレンダーの名入れやパッケージをはじめ、多種多様なものへの箔押しや型押しに利用できます。また凸版印刷用の版として利用でき、エンボス版・デボス版(浮き出し版)としても利用可能です。
エンボス版・デボス版(浮き出し版・裏型版)
用紙を挟んで浮き出す加工(エンボス加工)や凹ませる加工(デボス加工)に凹版と凸版のセットで用いられます。
名刺からパッケージなど幅広い使用用途があります。
版サイズの計算方法
計算方法は箔押しサイズと同じですが、原稿サイズの天地/左右に各1cmずつの余白が必要となります。
◆計算方法◆
タテ30mm×ヨコ50mmの箔を押す場合の版面積
3cm+2cm=5cm …タテの長さ
5cm+2cm=7cm …ヨコの長さ
5cm×7cm=35c㎡ …箔押しサイズ
実際に押しているところを見てみないとイメージがわかないと思いますが、参考になれば幸いです。
次の記事「箔押しをするときの注意点」を読む。
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